日本の一部上場企業に相当するフランスCAC40の会社での副社長の仕事を辞め、四十歳を過ぎた私は独立しスタートアップの世界に身を投げ出しました。周りの人からは良く、「何で?」と聞きました。
理由は簡単です。人の役に立ちたい。それも今までそこそこ成功したビジネスをこれ以上スケールアップを図る人たちや、うまく行っていない会社を立て直すための役に立ちたいです。
何せこの18年間、私は大企業にいながら、間接販売チャネルのワールドワイドのトップや、クラウドの普及による新規事業の立ち上げなど中小企業、そしてスタートアップの会社と良く一緒に仕事をしてきました。その都度、私の経歴を知り、アジア進出、あるいは日本企業のヨーロッパ進出の仕方や、もっと一般的に会社のステージが変わって、チャレンジも変わり、それに対し管理の仕方やプロセス、更に人材などの変革をどうすればいいか、とアドバイスを求められました。
ダッソーシステムズでは社長を含め取締役たちの身近でビジネスをしてきました。40年近く前には10人の社員からスタートし、あっという間にPLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)業界のトップで、ヨーロッパのソフトウェア会社としてSAPに次ぐ二位の国際企業まで成長してきました。違う会社の成長フェーズでいかに会社を変革しつつ今に至ることをトップリーダーの付近で一緒に携わってきた経験はスタートアップのリーダーたちにもインスピレーションを与えることは多いでしょう。
一方ダッソーシステムズの前、ノキアがiPHONEの発売で世界シェア30%から転落し、二年も経たないうち会社ごとを丸売り出した時期を経験しました。どんなに巨大企業でも変革すべき時を見逃し、一瞬のうち舞台から身を消せる恐れや、当時中間管理職としての自分のレベルでは会社の方針を変えられない痛感など身に染みるほど勉強になりました。
日本一だから世界に勝てるには限りません。今は勝っているからこれからも勝て続けるには限りません。最初から世界で勝てる会社を目指し、いつになっても差別化や強みを作る仕組みの持つ組織づくりを。
一緒に5年先、10年先のあなたの理想な会社を描いて、実現していきませんか?